倉野信次公式Webサイト

新しい戦力が台頭してきた。

先週の試合は、今までまだ活躍していなかったピッチャーの目立つ活躍が連発した。
やっぱりそのキッカケは６連敗中の悪い流れを見事に止めた『ヤマダ』。
その流れに続いて、来日初先発となった『Ｊ・Ｄ』（ダービン）。
そして一つしか違わないヤマダの初勝利が刺激になったに違いない『ショウ』（岩崎）。

ヤマダのことは前回に話したんで今度は２人。
新外国人選手Ｊ・Ｄは、日本の野球に順応しようとする気持ちがすごく表れていた選手で、明るく陽気で、人懐っこく、おそらくシーズン中のアメリカではありえないぐらいの二軍の練習も、嫌な顔ひとつせずに頑張っていた。

なかなかそういう外国人選手はいないと思う。
そしてそういう気持ちを見せられるとやっぱり、頑張って活躍してほしいという気持ちは強くなる。（中立のコーチという立場でも、ひとりの人間としての感情やから・・・もちろん贔屓するということとは違う）

だから、前回の初登板で結果を出せたのは良かったと思うし、今のチーム状況においてとても大きいと思う。
今度は勝利投手になれたらいいね。

もう１人ショウは、通算５度目（今年３度目）の先発だったと思うけど、やっと一軍の先発投手らしいピッチングができたんじゃないかな。
前々回にも勝利投手の権利を得た試合があったけど、今回のものは自分で勝利を掴み取れるぐらいの内容で、今までの経験が「血となり肉となった」ように堂々としたマウンドさばきだったように見えた。

ボクもショウには『背番号４１の後継者』（エラそうにすみません・・・（笑））として注目はしてきたけど、コーチという立場になって、彼の素材の良さには目を見張るものがあるなぁと関心してた。
それでも今まではまだ高校から出たての若者という印象だったのが、年々たくましくなっていくのを感じるようになった。

ボクの「小言」にも負けず、厳しい練習にもしっかりとついてきてくれたし、心も体も少し大きくなったので、今年こそは一軍で勝てるだろうと思ってたんさ。
惜しくも勝利は逃したけど、次に繋がる投球だったし、何より自信がついたと思う。
Ｊ・Ｄと一緒に今度は「初勝利」を掴み取ってほしい

こうやって『新しい風』がどんどん吹いてくれば、周りも活性化してレベルが上がり、チームが強くなっていくと思う。
脂の乗った年齢の主力選手を中心に、それとはまた別の若い選手が複数出てきて、お互いがライバル関係になっていくような状態になると、チームは本当に強いチームになっていく。
ボクも目の当たりにしてきたからね。

これから、来年にかけて、また「新たな風」が何人も現れる予定なんで、ボクも楽しみに毎日頑張っていきたいと思っとるんさ（笑）。。